やけど虫による被害の多くは、夜間に光に誘われて家の中に侵入してきた個体との接触によって発生します。そのため、彼らを物理的にシャットアウトし、家の中に入れないようにする工夫が極めて重要です。最も基本的かつ効果的な対策は、網戸の活用とメンテナンスです。夏場、窓を開けて涼む際には、必ず網戸を使用しましょう。しかし、ただ閉めているだけでは不十分です。経年劣化で網戸の網が破れていたり、フレームとの間に隙間ができていたりすると、小さなやけど虫は簡単に入り込んできます。シーズン前に一度、家中の網戸を点検し、破損箇所があれば補修テープで修理するか、新しいものに張り替えることをお勧めします。サッシと網戸の間にできるわずかな隙間も要注意です。隙間テープなどを貼って、侵入経路を徹底的に塞ぎましょう。次に、光の管理です。やけど虫は強い走光性を持つため、夜間の照明計画を見直すことで、家に寄せ付けにくくすることができます。室内の光が外に漏れないように、遮光カーテンを閉めることは非常に有効です。特に、寝室など長時間電気をつける部屋では徹底しましょう。また、屋外の照明、例えば玄関灯や庭のライトを、虫が感知しにくい波長の光を出すLED照明に交換するのも良い対策です。虫は紫外線領域の光によく反応するため、紫外線を発しないタイプのLEDは誘引効果を低減できます。ベランダや窓の近くに物を置かないことも大切です。物が置いてあると、それを隠れ家として日中をやり過ごし、夜になってから室内に侵入してくる可能性があります。家の周りをすっきりと保ち、隠れ場所をなくすことを意識してください。これらの対策を組み合わせることで、やけど虫が家に侵入してくるリスクを大幅に下げることができます。快適な室内空間を守るため、地道な対策を怠らないようにしましょう。
やけど虫を家に入れない!侵入を防ぐ効果的な方法