蜂の巣駆除を職業としていると、依頼者から「昨日見つけたばかりなのに、今日来てもらったらもうこんなに大きくなっている」という驚きの声を毎日のように耳にします。私たちプロの視点から見ても、夏場の蜂の巣の成長スピードには目を見張るものがあり、現場に到着して目にする巣が、事前の電話相談で聞いていたサイズよりも明らかに巨大化していることは日常茶飯事です。インタビュー形式でこの現象を語るなら、まさに「蜂の巣は一刻一刻と動いている」というのが実感です。昨日までは片手で包める程度だった巣が、一日経つと両手でも足りないほどに膨らんでいる。それは単なる体積の増加ではなく、ハチたちの「本気度」が変わった証拠でもあります。プロが注目するのは巣の「色」と「湿り気」です。作りたての一日の新しい層は、まだ色が鮮やかで、微かに水分を含んだ光沢があります。これが多い巣は、今まさに爆発的な成長期にあることを示しており、一日のうちでも刻々と危険度が増しているサインです。ある現場では、朝に調査を行った際にはまだ静かだった巣が、夕方の駆除作業時には、ハチの出入りが数倍に増え、巣の底部に新しい階層の基礎が作られ始めていたこともありました。わずか数時間の差で、駆除に必要な薬剤の量や作業時間が変わることもあるのです。駆除を依頼する側としては「一日くらい様子を見ても変わらないだろう」と思いたい気持ちも分かりますが、現場の人間からすれば、その一日はハチにとっての「大増築キャンペーン」のようなものです。巣が一日大きくなれば、それだけ内部の蜂の数も増え、毒の総量も増えます。一日の猶予を与えることは、敵に援軍と武器を供給する時間を与えているのと同じなのです。また、成長が速い種類のハチ、例えばキイロスズメバチなどは、一日で巣の形状を劇的に変えるだけでなく、周囲への威嚇範囲も一気に広げてきます。昨日までは巣の下を通っても大丈夫だった場所が、今日は近づくだけで襲われる、といった変化が一日単位で起こるのが蜂の恐ろしさです。プロの現場判断として最も重要なのは、蜂の巣の成長スピードを予測し、その成長がもたらすリスクを先回りして摘み取ることです。一日の変化を甘く見ないこと、それが自身と家族の安全を守るための、最も確実なプロのアドバイスとなります。
蜂の巣駆除の現場で目撃した一日ごとの変化とプロの視点