それは突然の出来事でした。朝、鏡を見ると、首に赤い一本の線が走り、その上には透明な水ぶくれがいくつも浮かんでいたのです。やけど虫皮膚炎。診断された日から、私の長い一週間が始まりました。最初の2日間は、とにかく痛みとの戦いでした。ヒリヒリ、ジンジンと続く痛みは、まるで本物の火傷のよう。服の襟が触れるだけで激痛が走り、夜も寝返りを打つたびに目が覚めてしまいました。皮膚科でもらった軟膏を塗り、ガーゼで保護するのが唯一の慰めでした。3日目から4日目にかけて、痛みは少し和らいだものの、今度は水ぶくれがパンパンに膨れ上がり、見た目のグロテスクさはピークに達しました。いつ破裂するかという恐怖と、周りの人の視線が気になり、気分は落ち込むばかり。外出するのも億劫になり、ただ時間が過ぎるのを待つしかありませんでした。そして5日目、ついにいくつかの水ぶくれが自然に破れました。中から滲出液が出て、少しだけ楽になりましたが、ここからが次の試練の始まりでした。治りかけの猛烈な痒みです。掻いてはいけないと頭では分かっていても、四六時中襲ってくる痒みは、痛みよりも辛いものでした。保冷剤で冷やし、気を紛らわせながら、ひたすら我慢の日々が続きます。一週間が経つ頃には、水ぶくれはほとんどかさぶたに変わり、痒みもようやくピークを越えました。鏡に映る、色素沈着で茶色くなった首筋を見て、ため息が出ましたが、あの激痛と痒みから解放された安堵感の方が大きかったです。この経験を通じて、皮膚が健康であることのありがたみを痛感しました。もし今、同じ症状で苦しんでいる方がいるなら伝えたいです。辛い時間は永遠には続きません。適切な治療を続けていれば、時間はかかっても、必ず肌は回復していきます。希望を捨てずに、その日を待ってほしいと思います。
やけど虫の水ぶくれが治るまでの長い一週間